イベントレビュー

わがまちのお宝プロジェクト第4回「栗」 〜西谷の栗園で、”先輩”と拾う秋の実り〜

9月27日、日曜日。西谷に、10組・30人あまりの親子が集まりました。

「―西谷で見つける!― わがまちのお宝プロジェクト」の第4回。
(第1回プログラムの様子はこちらから)
(第2回プログラムの様子はこちらから)
(第3回プログラムの様子はこちらから)

今回のテーマは「栗」。
西谷の栗園で、秋の実りを「拾う」一日です。

会場は、西谷で栗園の再生に取り組む「栗園再生プロジェクト」の栗園。
今回は、同プロジェクトのみなさんにご協力いただき、収穫作業に参加させてもらいました。

 
 
 
 
 

まずは、栗園のことを知る

参加者の集合は、朝8時50分。
プログラムは、室内での説明から始まりました。

スライドを使って栗園再生プロジェクトの取り組みを紹介したのは、お宝プロジェクトを担当する宝塚市北部振興企画課の門田(もんでん)さん。

スライドで栗園再生プロジェクトを紹介する門田拓真さん

 
 
 
 
 

続いて、栗園再生プロジェクトで活動しているメンバーのお二人(写真左:黒田(くろだ)さん、右:三崎(みさき)さん)が登場。
なぜこの活動に参加したのか。どんなところにやりがいを感じているのか。
西谷で活動する先輩として、生の声を届けてくれました。

 
 
 
 
 

イガの間から、秋の実り

栗園に移動し、栗拾いの説明を受けたら、いよいよ収穫の始まりです。
長靴に手袋、手には火ばさみ。足元のイガに気をつけながら、栗の木の下を歩きます。

栗拾いは、なかなか体験できないもの。
子どもたちも真剣な表情で、ひとつひとつ拾い集めていきます。

参加者からは、「はじめての栗拾い、楽しかったです」という感想も多数寄せられました。

 
 
 
 
 

栗を拾いながら、栗についてのいろいろな話も教えてもらいました。

栗拾いの説明をしてくれた「西谷農地再生プロジェクト」会長の塗家(ぬりや)さんは、
「栗は毎日拾わないといけないよ」とお話しされています。
落ちた栗をそのままにしておくと、虫に食べられてしまうのだとか。

そのため、栗園再生プロジェクトでは、9月から10月にかけて、日を分けて何度も栗拾いを行っています。
お宝プロジェクトは、そのうちの1日にご一緒させてもらいました。

 

園内には「筑波(つくば)」「銀寄(ぎんよせ)」「ポロタン(ぽろたん)」など、いくつかの品種の木があります。
なかでも銀寄は、この北摂の地で生まれた品種。横にぐっと広がった、大粒の実が特徴です。
粒が大きいぶん皮をむく回数が少なくて済むため、重宝されているのだとか。

参加者からも、「品種の違いなども分かって楽しかった」という声がありました。

栗拾いの時間は、約45分。わずかな時間で、かごはみるみるいっぱいに。

 
 
 
 
 

栗拾いの合間には、こんな一幕も。
栗園のそばの水路で、子どもたちがイモリを見つけたのです。

オスとメスを捕まえた子どもたちは、「メスのほうが大きいのは、おなかに卵があるから」と得意げ。
「逆に僕が教えられました。初めて知りました」と門田さん。

栗だけでなく、水辺の生き物に触れる時間も、この日の大切なお宝です。

栗園の広場で輪になり栗拾いの説明を聞く参加者

 
 
 
 
 

ふたつのプロジェクトが、栗園で出会う

この日の栗園では、お宝プロジェクトの親子と栗園再生プロジェクトのメンバーが、一緒に栗拾いをしました。

「こうやって拾ったらいいよ」
「ここにあるから、取りにおいで」
そんな声が、あちこちから聞こえてきたといいます。

自分たちも拾いながら、子どもたちが拾いやすい場所へ、そっと誘導してくれる。
門田さんは、この光景こそが一番よかったと振り返ります。

「西谷に関わっている方が、これから関わってくれるかもしれない方に教えてあげる。先輩が教えるような形で、西谷の関係人口の輪が広がっていく。すごくいい風景だったと思います」

西谷に通い、関わり続けている「先輩」が教える場になったのは、シリーズの中でも今回ならではの光景でした。

しゃがみこんで子どもたちの栗拾いを見守る栗園再生プロジェクトのメンバー
栗園再生プロジェクトのメンバーに見守られながら栗を拾う子どもたち

 
 
 
 
 

10組が持ち帰った、秋のお宝

拾った栗は、最後にみんなで集めて選別します。
虫食いや傷んだ栗を取り除き、食べられる栗だけを残していく作業です。

栗園再生プロジェクトのメンバーと一緒に拾った栗は、この日だけでおよそ75kg。
粒も大きく、いい栗がそろったそうです。

選り分けた栗は、1組あたり約1kgずつおみやげに。
家庭の栗ご飯なら、およそ3回分になる量です。

かごを囲んで収穫した栗を選別する子どもたち

 
 
 
 
 

参加者アンケートでは、回答した10組すべてが「満足」以上(うち9組が「とても満足」)。

お子さんにとって初めての栗拾いだったご家族からは、
「とても良い経験となり、大満足です」という声が。

手入れされた栗園の姿に驚いたという方も。
「3年前には茂みがたくさんになっていたとお聞きしましたが、手入れすることにより、こんなにキレイになるとは驚きました」

地元・宝塚での体験が、食育につながったというご家族もいました。
「自分の住んでいる宝塚で栗の収穫体験ができ、自分たちで育てる大切さ、子どもたちの食育にもなりました!」

なかには、西谷との関わりを思い描き始めた保護者の方も。
「また子育てが落ち着いたら、西谷の魅力に携わりたいという気持ちができてきました」

今後、西谷で関係人口づくりの取り組みがあれば参加してみたいか、という問いには、回答した9組のうち8組が「とても参加したい」「参加したい」と答えてくれました。

栗園の草地に並んだ参加者と栗園再生プロジェクトメンバーの集合写真

 
 
 
 
 


門田さんからのメッセージ

西谷には、季節ごとにいろんな魅力があるのに、あちこちに点在していたり、時期が違ったりする。それを通年で来てもらえる仕組みにできるのは、面白いと思うんです。

参加された方の中には、西谷に住んでみたいとまで思ってくださる方や、栗園再生プロジェクトに参加したいと言ってくださる方もいます。そう思ってもらえるだけでも、このプロジェクトをやっている意味はあるのかなと思います。

西谷の季節ごとのお宝を、年間を通して訪ね歩く。
その先で、西谷に関わる人たちと出会い、つながっていく。
今回の栗拾いは、そんなお宝プロジェクトらしさが表れた一日になりました。

 
 
 
 
 

お宝プロジェクトは、次回がいよいよ最終回。
11月8日、テーマは「花」。宝塚ダリア園を訪ねます。
(宝塚ダリア園では、10月1日〜11月3日まで秋季開園を行っています!)

宝塚ダリア園に咲くピンクと白のダリア

 
 
 
 
 


連携先のご紹介:栗園再生プロジェクト

今回の会場としてご協力いただいたのが、「栗園再生プロジェクト」です。

西谷地区に関わり、地域の農業に携わってくれる人を増やそうと、令和5年度から始まった取り組み。
かつて栗栽培が行われていた2か所の栗園で、地域住民と地域外の参加者が一緒に再生活動に取り組んでいます。
冬の剪定、春の苗木の植え付け、夏の草刈り、そして秋の収穫。

運営は西谷農地再生プロジェクト(協力:宝塚市西谷地区まちづくり協議会)。
活動内容や開催レポートは、西谷移住情報サイト「宝塚にしたにSMOCCA」で紹介されています。

栗園再生プロジェクトのみなさん、ご協力ありがとうございました!

 
 
 
 
 


足元のイガの中から、つやつやの実を拾い上げる。
拾い方を教えてくれる先輩が、すぐそばにいる。
今日また一つ、西谷のお宝が見つかった。

 
 
 
 
 

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