取材記事

里山の風と音楽が織りなす癒しの時間 ~西谷・やまもり山里「里山音楽会」レポート~

「山の奥でこんな素敵な音楽空間が生まれるなんて。」

兵庫県宝塚市北部、都会の喧騒から少し離れた西谷地区。
緑豊かな里山の中に佇む「やまもり山里」で開催された「さとやま音楽会」は、自然と音楽が織りなす特別な時間を届けました。

イベントを主催した「西谷里山活用実行委員会 やまもり山里」代表の中嶋静香さんに、音楽会や西谷の魅力についてお話を伺いました。

里山に響く音色が生み出す特別な空間

「自然の中で音楽を聴きながら、全身で感じる全てのことが尊い時間のように思います。」と語る中嶋さん。
都会のコンサートホールとは違い、風の音や虫の声、木々のざわめきが伴奏するように音楽と共鳴する里山の空間。

今回の音楽会では、和太鼓やギターという異なる様々な楽器が奏でるハーモニーが、やまもり山里の自然と見事に調和していました。

楽器出演者
和太鼓黒拍子 和太鼓教室のみなさん   
和太鼓×二胡×ハーモニカ   なみのりちゃづけ
オカリナウェストフォレスト
トランペット楽団ひとり
ギターナカさん
絵本朗読かづみさん
バイオリン梅垣恭子さん

中嶋さんは「やまもり山里の空間のなかで、お一人お一人がゆったりと過ごしていただけるようなかかわりを大切にしています。人の手が入らなくなって荒れてしまった里山にもう一度手を入れ始めて8年がたちました。こうして生き物たちがたくさん暮らせるようになり、美しくかわいい草木、花たちがわたしたちを幸せな気持ちにさせてくれ、つながりご縁から演奏者の方々が素敵な音楽を響かせてくださる。その時間をきてくださった方と分かち合えることも、お一人お一人が幸せな時間だと喜んでくださることも、わたしたち団体の喜びです。」と教えてくれました。

家族で楽しめる優しい音楽会

小さなお子さん連れでも気兼ねなく参加できるのも、この音楽会の特徴です。

「数日前から羽化したばかりのトンボたちが羽を輝かせて飛び立っていました。音楽会当日も、トンボやカエル、チョウ、カナヘビなど子どもたちは生きものを追いかけて元気にかけまわっていましたよ。」と中嶋さん。

普段のコンサートでは難しい「自由な音楽体験」が、ここでは自然に生まれています。
お昼には西谷で定期的に里山食堂をされている「そらまめ」さんが音楽会に合わせたお弁当を用意。
おいしいお弁当をほおばりながら音楽を聴いて、皆さん幸せいっぱいだったようです。

子どもたちは森の中を走り回り、おとなたちは音に耳を傾けながらゆったりとした時間を過ごす。
音楽と自然が共鳴する不思議な世界を体感していました。

西谷の魅力を再発見

里山音楽会を通じて、西谷という地域の新たな魅力も引き出されています。

「西谷は宝塚のなかでも山間部で、自然がとても豊かな場所です。生き物たちがまだ生きられる場所がここには残されています。これからは田植えも始まるので、準備もいろいろ始まっていますよ。里地里山と、人の暮らしと季節の移ろいを毎日感じ、自然と共にあること、恵みをいただき、生きているという実感を強く感じられる場所だと思っています。」と中嶋さんは、移住した方でもあり、西谷のファンのひとりとして魅力を語ります。

都会からほど近い場所でありながら、まるで時間の流れが違う世界。そんな西谷の地で、音楽と自然が溶け合う体験は、貴重な時間を提供してくれます。

この日の音楽会では、自然と音楽が見事に調和した空間に、参加者からは「里山ならではのコンサートでほのぼのできました。」「コバノミツバツツジのピンクと鳥の声に心癒された。」との声が。
出演者も「草花と小鳥のさえずりが伴奏、最高の舞台でした。」と感激していました。

訪れる人と地域をつなぐ架け橋に

中嶋さんは「やまもり山里と名づけられた場から、私たちはできることを無理なく、こつこつ、楽しみながらみんなで守っていきたいと思います。ご興味ある方はいつでもご連絡大歓迎です^^。自然とのふれあいを一緒に子どもたちと体験する機会やこれらからもつながりを大切に、育んでいきたいと思います。」と今後の展望を語ります。

「私たちは西谷に訪れた方々と、楽しみや、喜びをわかちあいながら一緒に育んでいけたらうれしいです。」

音楽会・植物観察会・生き物観察会を「定例ゆるり企画」として継続し、

西谷の自然を守りながら、
そこに暮らす人々や訪れる人たちと共に
豊かな時間を紡いでいきたい

という中嶋さんの想いが、この里山音楽会に詰まっていました。

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